迷うのは本気で生きているからだ(2月カレンダー法語)
有志で作っている法語カレンダーの2月号を市野智行が担当しました。
法語は「迷うのは本気で生きているからだ」です。
昔、ある高校生に「スマホは便利だけど、便利すぎる世の中が僕には生きにくいんです」と言われたことがあります。最近、この言葉をふと思い出すことがあります。
確かにスマホは便利です。日常生活では、もはや手放せません。困った時、迷った時、スマホで検索すれば瞬時に様々な選択肢を与えてくれます。ただ、一方でその選択肢を目にした時、私たちは何かを選択しなければなりません。あまり吟味する時間もなく、まるでスマホから「迷っている時間はないよ」と急かされるかのように。そして、あの高校生は、その余裕のない世の中に「生きにくさ」を感じるのだと思います。
私たちは生きている限り、スマホでは解決できない「問い」に必ず出会うことがあります。その時、自分自身と向き合い、じっくりと迷わなければなりません。迷うことは決して悪いことではないのです。迷うことは自分の疑問を大事にすることなのです。「生きにくさ」を感じていることが、実は本気で生きようとしている私自身への大事なサインなのかもしれません。